世界各地の植物（主にラン）の花の写真をお楽しみいただくページです
2004年8月2日作成 写真と解説；
当社・ 代表取締役、 斉藤亀三
Ecuadorian orchids(7), Ecuagenera Nursery
クエンカのラン業者Ecuageneraでは、様々なランが収集・栽培されている。この属としては珍しい白と茶の組み合わせの花。花も大きく、形も整っている。拡大
初めはOncidium属で記載された。花茎が数ｍも伸び、疎らに直径6-7cmもの花を多数つける。種によっては、長く匍匐する花茎に200-300花付き、一斉に開花する。拡大
ﾏｷｼﾗﾘｱ属は、中南米のランの中では大属の一つ、小型種から大型種まであり、同定出来ない種も多い。本種の花は直径6-7cmと最大の部類。大きく目立つ花が咲く種は、自生地では少なくなっている。拡大
花が白色の種は珍しく、特にこの花は本当の純白、花弁も狭く中国のシンビ、雲南雪素を思わせる花形。現地で観察していると、Maxillariaは草姿が大きくても、花が小さい種がほとんど。拡大
この属の種は、花も大きく色も変化に富む。Oncidiumよりも標高の高い所に分布するため、概して日本での栽培は困難。本属には、原地でないと見ることが出来ない種が多い。拡大
エクアドルは赤道直下の国、どのランも暑い所に生育していると思われがちだが、ほとんどは1000-3000ｍ、涼しい雲霧林帯に生育している。本来の環境のもとで初めて美しい花が咲く。拡大
ｵﾄﾞﾝﾄｸﾞﾛｯｽﾑは、中南米特にｺﾛﾝﾋﾞｱ､ｴｸｱﾄﾞﾙの高地に多数の種が自生している。日本の夏は暑すぎ、栽培が困難なため野生種の花を見る機会が少ない。拡大
ｵﾝｼｼﾞｳﾑはｵﾄﾞﾝﾄｸﾞﾛｯｽﾑに近縁の属であるが、分布域も広くまた生育環境の幅も広く、暑さに強い種も多い。この種は標高2000m辺りの道路際で見た。ｾﾊﾟﾙもﾍﾟﾀﾙも暗褐色の珍しい配色である。拡大
ほとんどのドラクラ属の花は、仮にも美しいと言えるものは少ない。本種は、小振りではあるが、数少ない花が美しい種である。種名は、「絹のような」という意である。拡大
何とも形容しがたい形と色をした花。昆虫はどこに惹きつけられるのだろうか。まだこの花は上向きに咲く点だけはまとも、下向きに咲く花が多い。拡大
ドラクラ属は、まさに昼なお暗く、湿度の高い密林に生育する。自生地に行ったが、初めての我々にはとても見つけることは出来なかった。拡大
比較的小型の属。弧状にのびる花茎に花が整然と並ぶ様子が面白い。ずい柱が直立し、唇弁は水平、花弁と萼片は下方に反り返る点は、総ての種に共通する。拡大
標高2,500m以上の中高木の樹幹や枝上で、直接日光下で風通しの良い環境に生育する。紫外線が強いためか茎葉は肥厚して黒っぽく、表面もざらつく。拡大
種名daturaは、ﾁｮｳｾﾝｱｻｶﾞｵ（学名Datura)に由来する。Ｄａｔｕｒａ属は、南米アクアドルが自生地である。何故チョウセン・・・と呼ばれているのだろう。ご存じの方、教えて下さい。拡大
ラン園だけでなく、自生地でも見た。自生地では、倒木を覆うコケと混生していたが、乾燥しきっていた。だが不思議なことに、コケの間にはミミカキグサ（Utricularia)もあり、花が咲いていた。拡大
Lepanthes属も、Pleurothallis属に負けず種数が多い。その為に、同定も難しく又未記載の種もまだまだ多い。花色、花形ともに変化に富むが、日本では熱帯夜を乗り切る事が難しい。拡大
