オーストラリア南西部のラン(5)

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オーストラリア南西部のラン(5)
1.Banksia cricafolia町の中央にある公園に植えられていた。種名は同行の 博士に教えて頂いた。樹高は約2m、花序だけでも長さ約30cm、あまりにも立派だったので撮影した。
2.Banksia sp.Banksia属にも多数の種がある。これはパースの植物園内で撮影した。花序は短いが、黄色が鮮やかだった。Banksiaは、葉の形も変化に富んでいる。
3.Banksia sp.パース市内には大きな植物園があり、多数のオーストラリア固有種が見られる。種名不詳であるが、なかなかきれいな花で、花序の直径は10cm近くあった。
4.Wild BirdオーストラリアにはBanksia, Hakeaなどのような花をつける樹木が多く、送粉は花の付け根に貯まる蜜を吸いにくるクチバシの長いHoney Eater(総称か)によって行われる。日本のヒヨドリのようにクチバシの長い鳥が多い。
5. Caladenia caesarea草丈20−30cmと本属の中では比較的小型、やや湿った環境に生育する。唇弁に濃赤色の縦縞が入るのが特徴の一つ。
6. Caladenia christineae x harring- toniae。花が純白色のchristineae(1)と濃桃紫色のharringtoniae(2)との丁度中間の色の個体である。同行してくれたDr. Brown がこの辺りに雑種が在るはずだからといわれ、やっと探した個体。
7. Caladenia discoideaやや乾き気味の疎林にある。種名のdiscoideaが示すように、唇弁が円盤状になり、暗紫色の疣が密生するなどが特徴で、非常にわかりやすい種。
8. Caladenia discoidea撮影中にハチが飛来した。限られて時間で撮影するためにどうしても視野を広くせざるをえない。それでもなかなかよい写真はとれないものである。右下の花の唇弁に黒いハチがいる。
9. Caladenia douthiae前掲のdiscoideaのすぐ側にあった。唇弁にも萼片にも毛はなく、光沢がある。特にずい柱翼部が発達し透明となる。唇弁の形にも特徴がある。
10. Caladenia douthiae with wasp花の周囲を飛び回っているものが、送粉昆虫、いわゆるジバチ(wasp)である。Dr.Brownによれば、必ずしも送粉昆虫だけが飛来するのではなく。送粉しないアブの仲間なども飛来するらしい。
11. Caladenia georgii唇弁が大きく、鮮紅色で堂々としたCaladeniaである。Tuartの林に多いのでTuart spider orchid と呼ばれる。因みにTuartとは、ユーカリの一種の名。
12. Caladenia longicauda西南部全域に分布し11亜種に分類されている。white spider orchidと呼ばれるように共通する特徴は、ペタル、セパルの基部が広く、白色であること。現地では相違点を聞いたのだが、すぐに判らなくなった。
13. Caladenia macrostylis唇弁中央にある黒色の疣状突起、ペタル(花弁)の上半分が赤紫色となる点が特徴か。疣状突起が、虫を誘因する役目をしているのだろう。
14. Caladenia nananana(小さい)の名の通り、本属中最も小さな種、高さは5-8cm。一見別属と思えるほど特徴のある矮小種。山火事に遭った林床で見つけた。
15. Caladenia nivalisAugusta海岸に密生する低灌木の間に生育する。直射日光下に生育するためか、配色は鮮やかで一際目立つためかExotic spider orchidと呼ばれる。
16. Caladenia nobilis湿った砂地に生育する中型種、高さは30-40cm。花弁や萼片は緑色を帯び、花は地味である。Noble spider orchidと呼ばれる。

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